【第5回】IBM Cloud と Raspberry Pi を用いたエアコン制御 ー Raspberry Pi の設定2

< Snowboyとホットワード設定 >

この項ではSnowboyを設定します。Snowboyとは、 特定の音声(ホットワード)を検出するライブラリです。

(例) iPhone に向かって「Hey Siri」と呼びかけると、iPhoneが反応する。

1. 「wget https://s3-us-west-2.amazonaws.com/snowboy/snowboy-releases/rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0.tar.bz2」コマンドを実行し、Snowboyをダウンロードします。

2. 「tar –xvf rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0.tar.bz2」コマンドを実行し、Snowboyをインストールします。

3. 「cd rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0」コマンドを実行します。

4. 「python demo.py resources/snowboy.umdl」コマンドを実行します。

5. Listening状態になれば「Snowboy」と発音します。認識されればビープ音が鳴ります。

6. エクスプローラーを開きます。エクスプローラの「home」の「pi」フォルダの「rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0」をクリックします。新しいエクスプローラが開かれます。

7. 新しく開かれたエクスプローラの「rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0」をクリックし、ファイルを開きます。

8. 開いたファイルの中にwatson-wake.pywatson.pmdlを配置します。ホットワードの変更とホットワード検出時に IBM Cloud に音声を送る設定ができます。

※ watson-wake.pywatson.pmdl は下記URLから取得できます。

File Finder . GitHub

9. ターミナルに戻り「python watson-wake.py watson.pmdl」コマンドを実行します。

10. Listening状態になれば「Watson」と発声します。「Watson」を聞き取るとビープ音がなります。ビープ音の後、作成したチャットボットと対話が行えるか確認します。

11. ホームディレクトリから「crontab –e」を実行します。

※ ここではRaspberry Pi 起動時にSnowboyが起動する設定を行います。

12. 最終行に「@reboot python /home/pi/rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0/watson-wake.py /home/pi/rpi-arm-raspbian-8.0-1.1.0/watson.pmdl &」を書き込みます。

「Ctrl」+「o」で書き込み、「Enter」で書き込むファイルを決定し、「Ctrl」+「x」で終了します。

< irMagician設定 >

1. 「sudo vi /boot/cmdline.txt」コマンドを実行し、「console=serial0.115200」の文字列を削除します。

※ 以下URLにてviコマンドの使い方が記載されていますので、うまく使えない方はご参照ください。

vi の使い方

2. irMagicianをUSB接続し再起動します。

3. 「ls /dev/ttyACM0」コマンドを実行し、「/dev/ttyACM0」と表示されることを確認します。

4. 「git clone http://github.com/netbuffalo/irmcli.git」コマンドを実行します。

5. 「sudo apt-get install python-pip」「sudo pip install pyserial」コマンドを実行します。

※ 赤外線の読み取り・照射が可能になります。

6. irmcliディレクトリに移動し、「sudo python irmcli.py –c」コマンドで赤外線を読み取ります。

7. 「sudo python irmcli.py –s –f test.json」コマンドで読み取った赤外線を「test.json」ファイルとして保存します。

8. 「sudo python irmcli.py –p –f test.json」コマンドで保存した赤外線を照射し、エアコンが反応するかを確認します。

9. それぞれのエアコン温度設定を以下の対応表で保存します。

エアコンの操作 ファイルの保存名と形式
電源を切る stop.json
18度に設定 18on.json
19度に設定 19on.json
20度に設定 20on.json
21度に設定 21on.json
22度に設定 22on.json
23度に設定 23on.json
24度に設定 24on.json
25度に設定 25on.json
26度に設定 26on.json
27度に設定 27on.json
28度に設定 28on.json
29度に設定 29on.json
30度に設定 30on.json

 

以上でRaspberry Pi の設定は終わりです。