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デザイン思考日記1 – はじめに –

STCデザイン担当です。

皆さんは巷で「デザイン思考」という言葉を目にされたことがおありでしょうか?

デザイン思考とは、端的に言えば「デザイナーの思考」を非デザイナーの方々が展開していく為の手法・方法論です。

またここで言う「デザイン」とは、単に綺麗なグラフィック作成や見た目を飾り立てるといった表層的なものではありません。

デザイン思考では「人間中心」「観察」「共感」などのキーワードのもと、ユーザの或いはユーザ自身も我々も未だ気づかぬ問題の本質などを探り当て、今より少しより良い未来を作っていくために奮闘します。

私達はついつい自我や偏見、思い込みにとらわれて物事を見がちですが、それは本当にことの本質を突いているのでしょうか?

書店やネットでは沢山デザイン思考関連のコンテンツは見つかりますが、このシリーズでは私達STC社員が自分達なりにデザイン思考を学び解釈しどう成果に繋げようとしているか、そのプロセスの一旦をご覧いただければと思います。

ともすればデザイン≒虚飾と誤解されがちですが、デザイン思考を通して膨大な情報量と謎とカオスの果てに何かを創り上げる喜びの一部でも体感いただければ幸いです。

【第5回】IBM Cloud と Raspberry Pi を用いたエアコン制御 ー Raspberry Pi の設定2

<目次>

  1. 初回概要
  2. IBM Cloud の設定
  3. LINE Platform の設定
  4. Raspberry Pi の設定
  5. Raspberry Pi の設定

今回は、Raspberry Pi におけるNode-RED・スピーカー・赤外線基盤の設定方法をご紹介します。

▼ Raspberry Pi の設定 ▼

< Node-REDのインストール >

1. 左上の黒い四角のアイコンをクリックし、ターミナルを開きます。

※ ターミナルは、コマンドという命令文を用いてRaspberry Pi の操作や設定を行う為のツール です。

2. 「sudo apt-get install nodered」コマンドを実行し、Node-REDをインストールします。

3. 「update-nodejs-and-nodered」コマンドを実行し、Node-REDを最新版にアップデートします。

4. 「sudo systemctl enable nodered.service」コマンドを実行し、Raspberry Pi 起動時に自動でNode-REDも起動するように設定します。

< Node-REDの設定 >

1. ターミナルにて、「cd $HOME/.node-red」「npm install node-red-contrib-scx-ibmiotapp」コマンドを実行し、Node-REDにIBM IoT Platform をインストールします。

※ うまくいかない場合「sudo npm install -g node-red-contrib-scx-ibmiotapp」コマンドを実行します。

以下、参考サイトです。Node-REDに他のパッケージを追加する方法が載っています。

Nodeの追加

2. 左上のラズベリーのアイコン→「プログラミング」 →「 Node-RED 」を選択し 、Node-RED を起動します。

3. ターミナル画面右上のURLをコピーします。

4. Webブラウザで先程のURLを開きます。このとき、開いたページがNode-REDの設定画面になります。

5. Node-RED設定画面の右上メニューより「読み込み」→「クリップボード」をクリックします。

6. 本投稿のページ最後に記載しているテキストをコピーします。

7. 先程のテキストを読み込み枠に貼り付け、「読み込み」をクリックします。

8. 読み込むと以下の画面が表示されます。

9. 「websocket out」をクリックし編集画面を開きます。

「URL」項目の「鉛筆マーク」をクリックします。

第2回 IBM Cloud の設定の際に決めた「ホスト名」を、<ホスト名>部分に入力します。

10. 「IBM IoT」をクリックし、「API Key」項目の「鉛筆マーク」をクリックします。

第2回 IBM Cloud の設定の際に表示された「APIキー」と「認証トークン」をそれぞれ「API Key」と「API Token」欄に入力する。

※ 大文字英語「O」と数字「0」の区別に注意。

11. 右上の「デプロイ」をクリックし、IBM Cloud との接続を確認します。

接続できている場合、「websocket in」,「 websoket out」,「IBM IoT」の下に接続済みが表示されます。

※ 上記の一つでも切断になっている場合は、どこかにエラーがあるので、7のステップからやり直してみてください。

< 音声機器のセットアップ >

1. ターミナルを開き、「sudo apt-get install swig3.0 python-pyaudio python3-pyaudio sox」コマンドを実行します。

2. 「pip install pyaudio」コマンドを実行します。

※ portaudioがないエラーが発生した場合:「sudo apt-get install portaudio19-dev」コマンドを実行し、再び「pip install pyaudio」コマンドを実行します。

3. 「sudo apt-get install libatlas-base-dev」コマンドを実行します。

< 音声機器の動作確認 >

1. 「aplay -l」コマンドを実行し、音声を発生する機器の「card」と「device」の数字をメモする。

2. 「arecord -l」コマンドを実行し、音声を聞き取る機器の「card」と「device」の数字をメモする。

3. 「nano ~/.asoundrc」コマンドを実行し、以下を入力します。

※ 但し、「playback.pcm」項目の「hw:」以降の数字は1で確認したcardとdeviceの値をコンマで区切って入力する。また、「capture..pcm」項目の「hw:」以降の数字は2で確認したcardとdeviceの値コンマで区切って入力する。

pcm.!default{

type asym

playback.pcm{

type plug

slave.pcm “hw:1,0”

}

capture.pcm{

type plug

slave.pcm “hw:1,0”

}

}

4. 「Ctrl」+「x」を入力し終了します。保存画面が開きますので「y」を入力し保存を選択します。保存するファイル名が表示されます。変更せずに「Enter」を入力します。

5. エクスプローラーを開き、piファイルの下にtempファイルを作成します。

※ 録音したデータを保存する場所です。

6. 「arecord –r 32000 –d 3 /home/pi/temp/out.wav」コマンドを実行すると、ターミナルに録音中が表示されます。録音中が表示されている間に音を記録してくれるので、何か音を記録させます。

7. 「aplay /home/pi/temp/out.wav」コマンドを実行し、先程の録音データが再生できることを確認します。

※ 音量調整は「alsamixer」コマンドを実行する。